合板について  

舟艇に使用する合板はマリングレード合板がお勧めです。しかし、現在、国内では需要が無いため製造されていません。輸入品は若干ありますが非常に高価(タイプTの数倍以上)でとても使いきれません。当工房ではやむ無く国産タイプT合板を使用しています。

 

マリングレード合板の最低の条件は板の接着にフェノール樹脂を使っていることです。当工房にも十数年前のテンダーがありますがマリングレードの部分は、今だ何の問題もありません。しかし、タイプUを使用したところはボロボロになって穴あきも発生しています。要するにマリングレード合板は耐久力が格段に善いということです。

 

では、合板の樹脂の違いについてです。

マリングレード  フェノール樹脂
タイプT      メラミン樹脂
タイプU      ユリア樹脂

化粧合板 コンパネ、また皆さんの家庭で使用している合板はほとんどタイプUです。室内で使用しているからなんとかもっていますが、強度もありませんし、また湿気や水には極端に弱く室外での使用にはたえません。

当工房で使用の合板について
国産のタイプT合板のなかで比較的表面がきれいなメーカ品を使っています。サイズは4×8(約2.4m×1.2m)プライマリカデットや2.3プラムはスカーフ無しで使えます。OP等小型合板ディンギーはこの合板のサイズからスカーフしないで作るため長さや横幅が似通っています。プライマリーカデットは斜めにカットして2.4m以上の長さを実現しています。厚さは4mm5.5mmです。5.5mmは船底のみ使用し、後は4mmで、強度と軽量化を実現しています。
木質はラワンですが,エポキシを浸透しウレタンを塗るとそれなりにきれいです。
残念ながら両面フェースではありません。ようするに、表と裏があるということです。表はかなり綺麗でサンディングの必要も無く板の継ぎ目パテ跡もほとんどありません。しかし、裏面は残念なことに虫食い跡 や板斑やパテ跡等も若干あります。当工房ではこれらを意識し、切り出していますがどうしても何箇所かは残ってしまいます。あらかじめご了承願います。造船するときは美しく見せたい面に表面を使用してください。
当工房では価格 耐久性 強度 比重 美しさ等を勘案し、国産某社のタイプTを使用しています。ご理解を願いたいと思います。こんごも安価(タイプTより高いのはしかたが無い、2倍程度なら・・・) 両面フェース の品質の良いマリングレード合板をさがします。
注)現在、某社が400枚単位でなら製造しても良いとの話です。とても当工房では注文できません。